症例報告

主訴:前歯のでこぼこ

初診時年齢:20代

診断:叢生・埋伏歯・保存不可能な歯牙(根尖性歯周炎)

治療計画:上顎左右第1大臼歯(左右6番)、下顎右側第3大臼歯(8番)、下顎左側第2大臼歯(埋伏7番)を抜歯し、歯牙の配列を行う

使用装置:ハーフリンガル・アンカースクリュー

治療期間:3年2か月

かかった費用(税別)

基本検査料:30000円
基本施術料:800000円
アンカースクリュー代:20000×2円
抜歯代:口腔外科に依頼

総額:870000円(税別)

当院では総額制(トータルフィー制度)を採用しています。矯正治療期間の如何にかかわらず料金は変わりません。

治療前        治療後

矯正治療を行うにあたり、抜歯を行うことはよくありますが、通常は第1小臼歯もしくは第2小臼歯(4番もしくは5番)を抜歯することが多いです。大臼歯は咬合の要であり、滅多に抜歯することはありませんが、今回の症例では明らかに上顎左右第1大臼歯の長期的保存不良なことが予想されること、並びに比較的形態良好な上顎第3大臼歯(8番)が存在することなどを考慮し、上顎の第1大臼歯(6番)の抜歯を行いました。また、左下7番の抜歯に関しては下顎管との兼ね合いもある為、抜歯時のリスクのことも考慮し、口腔外科の先生と相談の上、埋伏の7番の抜歯を行いました。

大臼歯抜歯は抜歯した時出来る隙間が大きい為、隙間を閉じる治療期間が長くなる傾向にあります。

いずれにしても、今回の症例の場合、比較的形態良好な第3大臼歯(親知らず)が存在したため、このような抜歯部位の決定に至りました。親知らずは抜歯した方が良いというイメージがありますが、今回のように親知らずがあることで可能となる矯正治療もあります。

今回の症例では治療痕のある長期的予後不良で審美的不良な銀歯がなくなり、尚且つ機能的にも審美的にも改善することができました。

当院では矯正治療のみではなく、一般治療(虫歯治療・根管治療・抜歯など)も矯正治療医自ら行っているので、いろいろな歯科トラブルを抱えている患者様も総合的に口腔内を改善することが可能です。

写真掲載にあたり、患者様ご本人の同意を得ています。
患者様の状態は一人ひとり異なり、治療内容によっても治療結果は異なる場合があります。

矯正治療のリスクとして歯根吸収、歯肉退縮 、歯牙の失活や治療後の後戻りなどが生じる可能性があります。

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